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ありがとう 2023.09.07

久しぶりにブログを書きます。

昨年10月から今年の2月まで断ギャンブルが続いていたのですが、今年2月にスリップしてから約5ヶ月間ギャンブルをし続けました。
スリップしてから間もなくライフトレーニングに通所しなくなり、約2ヶ月間で150万円以上のお金を全て使い果たしました。
それからライフトレーニングに再び通所するようにはなりましたが、それでもギャンブルへの執着から離れられず、約3ヶ月間、アルバイトで稼いだお金を使って細々とギャンブルをしたり、しばらくやめたりを繰り返していました。
しかし両親や職員さんたちが僕に真剣に向き合ってくれたおかげで、お金やスマホの管理を職員さんにお願いする形ではありますが、7月末から断ギャンブルを再開することができています。

10年以上ギャンブル依存症に苦しみ、これまで2つの回復施設を経験してきて、自分が学べることはもうないだろうと思っていた僕ですが、ライフトレーニングの職員さんたちがいろんなプログラムを提供してくれるおかげで、また大きな気づきがありました。

ある日の施設のプログラムで、HSP(Highly Sensitive Person)について学ぶ機会があり、その後HSPについてインターネットで調べてみたところ、HSPの特性の1つの例として「感情を表に出そうとすると涙が出る。本音を話そうとすると涙が出る。」というものがあることを知りました。僕は昔から怒りの感情を出すことが下手だと認識していました。怒りの感情が爆発すると、やはり泣いてしまうのです。なぜ怒りの感情をそのまま表に出せないんだろうという漠然とした疑問は感じていましたが、それは自分だけが持っている変なクセだと片付けていました。しかし、これはHSPという特性のせいなんだな、と気づきました。

そうなると他の特性、例えば「高い感受性があり様々なものに感情移入しやすい」も該当します。とにかく他人に勝手に共感し、他人に感情移入してしまいます。小さい頃から無意識に続けてきた習慣なので何の疑問も持つことなく今の年齢に至ったのですが、僕が育ってきた家庭が機能不全家族ではないにもかかわらず「良い子であらねばならない」という呪縛に囚われ「劣等感に苦しんできた」理由がなんとなく分かった気がしました。

依存症は「根っこ」に問題があると僕は思います。根っこを明らかにするかしないかは人によりますし、根っこを明らかにしなくても依存症から回復していく人はたくさん居ます。しかし「根っこ」の部分から派生したこれまでの自分の生き方を変えていかないと回復はできないと思うのです。僕は不器用な人間なので「根っこ」を明らかにしないとなかなか「生き方」を変えることができません。今回の気づきが僕の生き方を変えてくれる一助になると信じて、断ギャンブルの日々を今日一日の精神で積み重ねていきたいと改めて思う良いキッカケになりました。

こんな僕を支えてくれるライフトレーニングの職員さんたち、優しく接してくれる仲間たち、黙って見守ってくれる両親、無邪気に父を慕ってくれる子供たち、そしてたまにLINEしても優しく対応してくれる前の施設の仲間たち、みんなに感謝したいと思います。

ギャンブル依存症 アサシン