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ご利用者さま卒業インタビュー 2024.04.23

ライフトレーニング職員のTです。

先日、弊施設のご利用者様である「ダリさん」が、2年間の通所を経て卒業となりました。

卒業にあたって、ダリさんのお気持ちを聞かせていただきました。今回はそのインタビュー内容をお伝えします。

(本記事に関する文責は、全て私・Tにあります。)

一番の変化

ダリさんは令和4年4月より、ギャンブル依存症を回復するためライフに通い始めました。2年間の活動を通して、ダリさんの中で最も変わった部分は何かをお尋ねしました。

「自分のことを話そう、話していいんだと思えるようになった」とダリさん。

以前はご自身が依存症であることを、大事な人(彼女さん)に言えませんでした。

しかしライフで他の利用者様や職員との対話を通して、少しずつ気持ちが変化します。

大事な人だからこそ言いたい、隠し事をしたくないと考えるようになり、実際に彼女さんに依存症のことを伝えることができました。

ライフでの2年間を通して、ダリさんは自分の心と向き合い、その心を大切な人に打ち明けることができたのです。

ライフトレーニングでの思い出

ライフでの日々を通して、最も思い出に残っていることは何かもお聞きしました。

ダリさんは、皆で東山へ写生をしに行ったことを挙げました。

他の利用者さまからノートの紙を分けてもらたこと、山頂でサンドイッチを食べたこと。そうした思い出を、ダリさんは楽しそうに話してくださいました。

卒業後の人生

最後に、ライフ卒業後はどのような人生を歩んでいきたいかを質問しました。

「普通の人生を送りたい」というダリさんの回答。

普通に働いて、普通に食べて寝て、普通に生活する。こうした「普通」の中に幸せを感じながら生きていきたい。ギャンブルをすると「普通」ができなくなるから、やってはいけない。

静かな口調で、そう話してくださいました。

ダリさんの決意

インタビューが終わった後に「巣立ちの会」を行い、最後にダリさんからお言葉をいただきました。

ライフで学んだこと、経験したことを無駄にしないよう、これからも過ごしていきたいと話すダリさん。

皆と出会えて良かった、皆との日々が思い出になっていると、ライフでの日々に対する気持ちで締めくくってくださいました。

そして全ての予定が終わって帰るとき、最後にダリさんが私に言いました。

「僕から二度と連絡が来ないことを祈っていてください」

その日の話では、卒業後も本当に苦しくなったときは連絡してもらえればいいですよ、ということも伝えました。

しかしダリさんは、卒業してからライフに頼ることはしない、これからは自分の力で回復を続けていく、という決意を示してくれたのです。

私はダリさんの言葉を、とても嬉しく感じました。

ダリさん、2年間お疲れさまでした。ライフでは卒業生の方々を招くイベントも行いますので、その際はまた遊びに来てください。