年が明けて２週間ほど経ちますが、利用者様や職員を含め、徐々に皆さま以前の生活リズムを取り戻しているように思います。

年始初日の開所日には、年末年始みなさんはどう過ごされたのか、年末年始をフィードバックするミーティングを行いました。

「家族とにぎやかに過ごしたが、家族が帰ってしまい日常に戻った時、ギャンブル欲が出た」

「年末年始はお酒のCMがたくさん流れるので、無意識に飲みたくなっている自分がいた」

など色んな引き金があった中で、アルコールやギャンブル欲と戦っていたお話を聞くことができました。

それでも年始に利用者様たちの元気そうな姿をみることができ、職員一同とても嬉しく思います。

今日はライフトレーニングで行っている金銭管理についてご紹介したいと思います。

現在ライフトレーニングで金銭管理を受けておられる利用者様は７名ほどいらっしゃり、全員がギャンブル依存症の方になります。

依存症の方にとってお金は大きな引き金の一つであり、お札を持つだけでギャンブルに行ってしまいそうになるといった方も珍しくはありません。

私が担当している利用者様も、１０月に通所し始めた時は千円札を見るだけでギャンブルに行きたくなるとのことだったので、始めは小銭で生活費をお渡しするところから始めました。通所日は毎日使った額と照らし合わせを行います。今はまとまった額をお札を入れてお渡ししてもギャンブルすることはなく生活できております。金銭管理の日も今は毎日ではなく２、３日に１回のペースで行うようになりました。これから徐々に日数を減らし、ご自分で持つ金額も増やしていくことで、卒業されるまでにギャンブルにお金を使うことなく、ご自分で管理できるのが目標となります。難しい目標だと思いますが、利用者様と一緒に頑張っていきたいと思います。

金銭管理は、依存症回復のサポートの一環として行っております。給料のほとんどをギャンブルに使ってしまう方、お金の借入がやめられない方など悩んでおられる方は、よろしければ一度ご相談ください。

職員　石垣